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同年代の子どもとの会話

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子どもは、様々なインプットからその言語能力を獲得していきますが、特に大きいのが、同年代の子ども達とのコミュニケーションです。

もちろん、幼少期にパパやママから受けるインプットの比重も大きいですが、実際の言語運用を育てるのは、やはり「仲間」とのコミュニケーションからです。

私の子どもも、4歳のとき日本からいとこが遊びに来て3日ほど一緒に行動していただけで、見違えるように日本語会話が上手くなりました。

とはいえ、国際結婚をして海外に住んでいる場合、(日本人学校や日本人補習校に通っているならいいのですが・・・)同年代の子どもと日本語で会話をする機会すら、なかなかないかもしれません。

そんな場合お勧めなのが、無料で使える通話ソフト、スカイプ(Skype)です。これをつかえば、たとえ地球の裏側にいようと、リアルタイムでお互いの顔を見ながら話せます。定期的にいとこや親戚の子らと話す機会を持つようにすれば、日本語の会話力向上に役立つことでしょう。

ぜひ試してみてください。びっくりするぐらい、効果がありますよ。

Skype 公式ページ
http://www.skype.com/intl/ja/download/skype/windows/

読み聞かせ

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子どもに絵本を読んであげる・・・いわゆる『読み聞かせ』は、育児をするうえでとても大切な作業です。

ましてや海外在住なのですから、お子さんが小さなうちからいろいろな絵本を読んであげることは、日本語を守り育てる、という観点からも、決して欠かすことは出来ません。 yomikikase.jpg

考える力を伸ばし、日本語の表現力を豊かにするためにも、できるだけ本を読んであげる時間を作ってあげてください。

幼少期は親が読み聞かせをしてあげ、小学校に上がるぐらいからは、少しずつ一人読みもできるようになれば、理想的です。やさしい読み物は、親子で交代しながら読むのも、いい方法です。

ただ、肝心なことは「本を読んであげる」という行為ではなく、「日本語、読書を楽しいものと体感してもらうこと」です。義務として仕方なく読んで聞かせる、こういう気持ちは、必ずお子さんにも伝わってしまいます。

親子で楽しみながら、絵本を通してコミュニケーションをしてあげましょう。

読み聞かせの方法

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『読み聞かせ』は、育児をするうえでとても大切な作業です。 では、その読み聞かせの具体的な方法、やり方について、ご説明しましょう。

子どもの言語発達を研究している、ワシントン大学教授Ph.D.,Anne E. van Kleeckが提唱している方法、"dialogic reading(対話型読み聞かせ)"です。

この方法では、子ども達に質問をしたり、子ども達から感想を引き出したりしながら、本を読み聞かせていきます。単に本を読んであげるだけでなく、内容について会話しながら読み聞かせてあげる、というわけですね。

まあ、「対話型読み聞かせ」なんて仰々しく言うと、何か凄い方法のように感じてしまいますが(笑)、実際のところ多くの親御さんが無意識に行っているのではないでしょうか(ひょっとして、あなたも?)。

では、読み聞かせを効果的に行うために、もう少し詳しくやり方を説明しましょう。

まず最初に頭に入れておいてほしいことは、3~5歳の子どもにとっては、一つの物語に出てくる新しい言葉で覚えられるのは、通常最高で5つぐらい、ということです。ですから、本を読んであげるときは、「今日はこの言葉とこの言葉を覚えてもらおう」という目標を、まずは設定します。

そして、本を読んであげる中で、「~って言葉を聞いたことがある?」「それはどんなもの?どこにあるの?どこで見た?」というように、子ども達が知っていること・見たことのあるものなどと関連付けて、記憶に定着させてあげます。

3~5歳の子どもは、「耳で聞く」だけでなく「目で見る」ことで、言葉の理解が進む年齢ですから、絵本の絵だけでなく、雑誌や広告の写真なども活用するといいですね。

なお、どのくらい質問をするか、ということについて、少し注意してください。Yes, No で答えられる簡単な質問から、だんだんと難しい内容を質問していくわけですが、質問しすぎると子どもは物語に集中できなくなってしまいます。だいたい、3~5ぐらいが適当なようです。

家庭での会話

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国際結婚をして、海外に住んでいるファミリーの方・・・。私もそうなのですが、家庭での会話は、何語を使っているでしょうか。

バイリンガル教育の基本は、父親は父親の母語で、母親は母親の母語で、それぞれ子どもと話しをすることだと言われています。

基本的にこれには、私も全く異論はありません。が・・・それでは、やはり在住国の言語(父親の母語か母親の母語かはわかりませんが・・・)のほうがずっと優勢になるのは、多分避けようがありません。

我が家では日本語が劣勢言語なのですが(笑)、少しでも子どもの日本語の会話力を向上させるために、母親との会話を、再度日本語にして繰り返すようにしています

どういう事かと言いますと・・・。

例えば、母親と子どもの間で以下のような会話が交わされていたとします。

「あのね、あしたハンちゃんの誕生日なんだって。だからプレゼント買って、ママ」
「何がいいの?」
  (以上ベトナム語)

するとすかさず、私が口をはさみ・・・

「なになに、誰の誕生日なの?」
「あのね、ハンちゃんの誕生日。」
「幼稚園の友達?」
「うん、そう。」
「プレゼントは何あげるの?」
「あのね・・・」
  (以上日本語・・・)

こんな按配です。

こんな努力のおかげか、会話力に関しては、日本語も結構いいレベルにいっていると思います。

もちろん劣勢言語(?)を話すほうが、パートナーの母語を勉強していなければならないわけですが、子どもにバイリンガルとなるための試練を与える(笑)以上、親もそれ相応の努力をすべきだと思うのですが、いかがでしょうか。

インターネットの利用

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海外在住の場合、どうしても現地の言葉のほうが、インプットの総量として圧倒的に多くなります。そんな中で子どもの日本語を守り育てていくのに、インターネットも大いに利用してあげてください。

今では「Youtube」や「ニコニコ動画」などで、「しまじろう」「ちびまるこちゃん」など、いろいろな子供向けの番組の動画を見ることが出来ます。厳密に言えば著作権に違反しているわけですが(笑)、海外在住者には、とてもありがたい存在であるのも事実。使えるものは、使わせてもらいましょう。

「まんが日本昔話」とか、「楽しいムーミン一家」など、びっくりするぐらいいろいろな番組が、ネット上に上がっています。子どもより、親が夢中になりそうなぐらいです(笑)。「Youtube」や「ニコニコ動画」内の動画検索で、いろいろと探してみてください。バイリンガル教育の第一歩として、とても有用です。

ユーザー登録(無料)をして、ご覧ください。

Youtube : http://www.youtube.com/?gl=JP&hl=ja

ニコニコ動画 : http://www.nicovideo.jp/


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