コア言語

言語学の第二言語習得理論によると、「完全なバイリンガル」というのは極々少数しかいないそうです。ここで言う「完全なバイリンガル」というのは、話す・聞く・読む・書くの全ての技能がネイティブレベルのバイリンガル、ということ。

「普通のバイリンガル」は、4技能のうちのどれかに、必ず差が出るということです。悪くすると、2つの言語どちらも中途半端、ということにも...。で、2ヶ国語話者でも完全に4技能をこなせる第一言語を、「コア言語」と言います

2つの言語を全ての技能でパーフェクトに、というのは、子供にとってあまりにも負担が大きいように思います。ですから、完全に4技能をこなせる第一言語、「コア言語」を、日本語にするかパートナーの母語にするか...。バイリンガル育児を始めるにあたって、パートナーとよく話し合っておくべきことです。

ちなみに我が家では、小学校の娘はベトナム・ローカルの学校に通っているので、このまま行けばコア言語はベトナム語になるのは必定。でも、やっぱり日本語をコア言語にして欲しいな...という思いがあります。

私は文学好きなので、ぜひ子供たちにも「文学作品を味わって」もらいたい。深い思索を、日本語でできるようになってもらいたいのです。

ベトナム文学に造詣がないので断言はできないのですが、書店にある書物の総量からみて、多分日本文学ほどの豊穣さは、ベトナム文学にはないのでは...。ですから、コア言語はぜひ日本語に、と思うのです。です、が...。

日本人学校に通わせるお金はありません...(汗)。

もっと稼がねば・・・。

関連記事

  1. バイリンガルとは
  2. バイリンガル育児、心構え
  3. 話す・聞く/読む・書く。子どもの言語能力の発達
  4. 海外で暮らす子どもの日本語の特徴
  5. 小学校4年生が、学力の分岐点
  6. 「ぼうふら現象」

コメントをどうぞ






TOPPAGE  TOP 
RSS2.0