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国際結婚の子供はバイリンガルになるか?

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「国際結婚の子供は必ずバイリンガルに育つか?」

私の答えは、「NO」です。

ハーフですが、一カ国語しか話せない人、私はたくさん知っています。逆に、完璧なバイリンガルに子供を育て上げた人...。ほとんど知りません。

もちろん中には、このごく少数に含まれる人もいましたが、その人は、日本人ではなく華僑。国際結婚ではないですが(笑)。

この華僑と一般的な国際結婚カップルとの違いは何なのか...。

私が思うに、「環境」が一つの原因では、と。国際結婚で生まれた子供が置かれている環境というのは、別に2カ国語を話さなくても何も不自由することなく生きていける環境、が普通だと思います。つまりは、今住んでいる地域の言語。それが日本語なのか外国語なのかはわかりませんが、居住地の言語は大抵片方の親が話す言語でしょうから、それができれば十分に生きていけます。

逆に、先ほどちらりと触れた華僑の人たちは、2ヶ国語(あるいはそれ以上)話せないことには、生きて行けない環境で育った人。この違いは、明らかでしょう。

だから、「うちは国際結婚しているから、子供は当然、バイリンガルに育つ」なんて安心していると、あとで手痛いしっぺ返しを食うことになりますよ。特に居住地と違う言語を身に付けさせるトレーニングをしておかないと、あとで子供にも苦労させる結果になってしまいます。

子どもが日本語に拒否反応を示す・・・

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国際結婚をして、海外に在住しているご家庭では、(日本人学校に通っている、とかでない限り・・・)日本語はママ(orパパ)としか使う機会のない、「劣勢言語」となります。

そういう場合、時として子どもが日本語を学習することを嫌がる、という事例が報告されています

人はだれでも、家庭内では、頭も心もリラックスさせて話をしたいのと思うのが自然。子どもだって、例外ではありません。自分がリラックスして話せる言葉が日本語でない場合、中には学習することそのものに拒否反応を示す子もでてきます。

こういう場合の日本人親の対処法は・・・。各家庭の環境や考え方も違いますから、正解は出しようがありません。

ただ、完璧なバイリンガルに育て上げようと思うなら、子供にも無理は強いることになるでしょうし、親にもそれなりの覚悟と努力と情熱が必要です。知人の華僑一家は見事に完璧なバイリンガルですが、見ていてつくづくそう思います。

現地語だけネイティブレベルに達すればよし、というのも一つの考え方ですし、2ヶ国語のバイリンガルに育て上げよう、というのも同じく一つの考え方。どちらも決して、正解でも間違いでもありません。

将来子どもにはどのようになってほしいのか。そしてそのために、親は何をしなければならないのか。その覚悟と情熱はあるか・・・。まずはご夫婦でよく話し合ってみてください。

家庭内では何語で話す・・・

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家庭内で話す言語について、どちらの言語で話すべきか、迷っておられる方もいらっしゃると思います。特に、パートナーの言語に堪能な方の場合ですね。

もちろん、ご家庭の環境や親御さんの考え方もあるでしょうから決め付けることはできませんが、バイリンガルに育てようと思うなら、家庭内ではお父さん・お母さんはそれぞれの母国語で子どもと話すのが基本となるでしょう。

普通の人にとって、自分の心を伝えられる言語は、一つだけ。心を伝える言葉を使って話しかけられることで、子どもはその言葉を生きた言葉として習得していきます。ですから、お父さん・お母さんは自信を持って、自分の母語で話しかけてあげてください。

では、子どもと一対一の場面でなく、家族みんながいっしょにいる所ではどうしたらいいか・・・

我が家では、その場合でも夫婦それぞれの母語で子どもに話しかけています。我が家の場合、夫婦がお互いの言語を理解出来るので、相方の言語で聞き取り、自分の母語で返す、という言語環境です。子どもが話し始める前からそうしていましたので、しっかりと順応して、パパへは日本語で、ママへはベトナム語で、うらやましくなるくらい見事に使い分けて話しています。

パートナーが日本語を話せない場合は、やはり家族全員が理解できる言語(要するにパートナーの母語)で話すようにするのが、基本だと思います。我が家でも、日本からおじいちゃんやおばあちゃんが来たときなどは、オール日本語で、家内の実家へ帰省したときはオールベトナム語で会話しています。

兄弟間で話す言葉が、日本語ではない・・・

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国際結婚、海外在住夫婦という家庭環境では、子どもたちが兄弟間で何語を使って話しているのでしょうか。

大抵の場合は、現地の言語。特に日本人学校ではなくローカルの学校に通っている場合は、学校入学あたりから急に現地語が上手くなり、兄弟間の話も自然にその土地の言語になっていく場合がほとんどのようです。

日本人の親御さんは、日本語が弱くなってしまうのではと心配される方も多いと思いますが、これは仕方がありません。子どもにとって、話しやすい言語で話したいと思うのは、当然の心理。これを規制するのは、好ましいこととは思えません。

ただ、兄弟間で現地語でも、あなたは日本語で会話するように心がけるできでしょう。子どもたちをバイリンガルに育てようと思うのでしたら...。

子どもが2ヶ国語ちゃんぽんで話している

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国際結婚家庭では、子どもが二ヶ国語のちゃんぽんで話してしまうことが、度々あります。心配されている親御さんも、多いことかと思います。

まず結論から言えば、子どもがちゃんぽんで話したときは、親が正しい言葉でやさしく「言いなおしてあげる」のがいいでしょう。

日本語の文の中に外国語の単語が混じる、というのは、子どもがまだ足りない語彙を一生懸命補おうとしている、ということです。逆に日本語の語彙や文法を習得させるチャンスと考えて、子どもが萎縮しないように優しく教えてあげてください。

ただ、間違いを恐れるあまり話せなくなってしまう、という事例もあるようですから、そこはご注意を。

逆にちゃんぽんでも親が理解できてしまうからと、そのまま放置してしまうと、大きくなるとともに修正が難しくなります(言語学では「化石化」と言ったりします)。日本語ももう一つの言葉も中途半端になってしまう・・・これが一番避けなければならないことなので、面倒でもやさしく丁寧に直してあげてください。


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