寂寥郊野

芥川賞をとった『寂寥郊野』っていう短編小説があるのですが、知ってますか?

これ↓
寂寥郊野

アメリカ人と国際結婚して、アメリカへ移住した日本人女性が、年を取りアルツハイマーになり、次第に英語が話せなくなっていく、という話です。

要するに夫とコミュニケーションが取れなくなっていくんですが、錯乱した妻を息子が日本語でなだめる場面で、夫が受ける衝撃。自分には全く理解できない言葉でコミュニケートする2人を見て、夫は取り残されたような孤独を感じるワケです。

国際結婚夫婦でも、パートナーの母語を理解できない方はたくさんいらっしゃると思います。日米夫婦で会話はオール英語、日中夫婦で会話は全て日本語etc・・・。

こういう家庭環境でバイリンガル育児をしている場合、子どもが成長してふたつの言葉を獲得したとき、この小説に似た場面にきっと出会うことでしょう・・・。

会話に入れなくて悲しい、同じタイミングで笑ったりできないのがさみしい・・・のような。これって、けっこう心にのしかかってくるものです。

子どもではなく、親の側の悩みですが・・・。あなたの家庭では、どうされていますか?

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