読み聞かせの方法

『読み聞かせ』は、育児をするうえでとても大切な作業です。 では、その読み聞かせの具体的な方法、やり方について、ご説明しましょう。

子どもの言語発達を研究している、ワシントン大学教授Ph.D.,Anne E. van Kleeckが提唱している方法、"dialogic reading(対話型読み聞かせ)"です。

この方法では、子ども達に質問をしたり、子ども達から感想を引き出したりしながら、本を読み聞かせていきます。単に本を読んであげるだけでなく、内容について会話しながら読み聞かせてあげる、というわけですね。

まあ、「対話型読み聞かせ」なんて仰々しく言うと、何か凄い方法のように感じてしまいますが(笑)、実際のところ多くの親御さんが無意識に行っているのではないでしょうか(ひょっとして、あなたも?)。

では、読み聞かせを効果的に行うために、もう少し詳しくやり方を説明しましょう。

まず最初に頭に入れておいてほしいことは、3~5歳の子どもにとっては、一つの物語に出てくる新しい言葉で覚えられるのは、通常最高で5つぐらい、ということです。ですから、本を読んであげるときは、「今日はこの言葉とこの言葉を覚えてもらおう」という目標を、まずは設定します。

そして、本を読んであげる中で、「~って言葉を聞いたことがある?」「それはどんなもの?どこにあるの?どこで見た?」というように、子ども達が知っていること・見たことのあるものなどと関連付けて、記憶に定着させてあげます。

3~5歳の子どもは、「耳で聞く」だけでなく「目で見る」ことで、言葉の理解が進む年齢ですから、絵本の絵だけでなく、雑誌や広告の写真なども活用するといいですね。

なお、どのくらい質問をするか、ということについて、少し注意してください。Yes, No で答えられる簡単な質問から、だんだんと難しい内容を質問していくわけですが、質問しすぎると子どもは物語に集中できなくなってしまいます。だいたい、3~5ぐらいが適当なようです。

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